なぜ今、エリートたちはサイロシビンを選ぶのか——研究が変えた「きのこ」の見え方
「サイロシビン」という言葉を聞いて、最初に何を思いますか?
「なんか危険そう」「違法なやつ?」と感じた方もいるかもしれません。でも、世界では今、シリコンバレーの起業家や研究者、医師たちがこの物質に真剣な関心を向けています。
しかも、単なるブームではないんです。名門大学の研究室が、莫大な予算をかけて臨床試験を進めています。なぜそんなことが起きているのか——一緒に見ていきましょう。
「サイロシビン」と聞いて、最初に何を思いますか?
サイロシビン(Psilocybin)は、特定のきのこに含まれる天然の化合物です。
「マジックマッシュルーム」と呼ばれることもあります。日本では違法ですが、世界的には研究対象として急速に注目されています。
正直、最初に聞いたとき、私も「えっ、大丈夫?」と思いました。でも調べてみると、話が全然違ったんです。
興味深いのは、古代から人類がこの物質を「意識の探求」に使ってきた歴史があること。メキシコやグアテマラの先住民文化では、宗教的な儀式に用いてきた記録が残っています。現代の科学は今、その長い歴史に真剣に向き合い始めているようです。
Johns Hopkinsなど名門大学がなぜ研究しているのか
ちょっと驚く話をしますね。
2019年、ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)はサイロシビン研究専門のセンターを設立しました。世界で最も権威ある医学機関のひとつが、です。
同大学の研究チームが発表した論文では、「治療抵抗性うつ病(一般の治療薬が効きにくいタイプのうつ病です)」を持つ患者の71%に著しい症状の改善が見られたという結果が報告されています(Davis et al., 2021, JAMA Psychiatry)。
※引用している数字は研究の報告値です。効果を保証するものではありません。
他にも、こんな研究があります。
NYU(ニューヨーク大学)の研究では、がん患者の「死への不安」がサイロシビンを用いたセッションで有意に低下したと報告されています。インペリアル・カレッジ・ロンドンでは、脳のスキャン画像を使ってサイロシビン摂取中の脳の活動パターンが変化することを確認しています。
「これ、ほんとに研究してるの?」と思いますよね。私も最初はそう思いました。でも、これが現実なんです。
もちろん、研究はまだ始まったばかり。「効果がある」と断言するには早すぎる部分もたくさんあります。ただ、「無視できない何かがある」という段階には来ていると感じます。
富裕層・シリコンバレー層が「ツール」として使う理由
なぜエリートたちが注目するのでしょう。ここが面白いところです。
彼らがサイロシビンを使う理由として語られることが多いのは、「パフォーマンスの向上」よりも「内面の探求」らしいです。
スティーブ・ジョブズは生前、LSDを使っていたことが知られています。LSDはサイロシビンとは別の物質で、日本では麻薬に指定されています。「人生で最も重要な体験のひとつ」と語っていたそうです。
最近のシリコンバレーでは、「マイクロドーシング」という言葉が広まっています。マイクロドーシングとは、幻覚が出ないほどのごく少量を定期的に摂取する方法のことです。創造性や集中力が上がるという声があるようですが、科学的な検証はまだ途中です。
お金も名声もある人たちの一部が「内側」に向かっているという話を、よく聞くようになりました。「自分は何者か」「何のために生きているか」——そういう問いに向き合うための場として、サイロシビン体験を語る人がいます。
私たちも一緒に探求してみませんか
このブログ「きのこの世界」は、サイロシビンやきのこ由来の化合物に関する世界の研究・文化・哲学を、一緒に追いかけていく場所です。
私自身、専門家でもなんでもありません。ただ、「これ、すごく面白い」と思った情報を、かみ砕いてお伝えしていきます。
使用の推奨は一切しません。法律の話も、断定的には書きません。ただ、「知る」こと、「考える」ことは、誰にでも自由だと思っています。
「もっと知りたい」と思ったら、ぜひまた読みに来てください。次の記事では、サイロシビン研究の具体的なプロセスを見ていきます。
